トップメッセージ

 皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 グループの中核をなす日本テレビ放送網は、2024年1月に開局70年の歩みをふまえ、「心と未来に、のこるもの。」という新たなコーポレートメッセージを発表しました。2023年度には、広告主が最も重要視する「コアターゲット(13歳~49歳)視聴率」で12年連続の三冠を獲得しました。この結果、スポット広告市場においては、関東エリアで3割超という圧倒的なシェアを達成しています。地上波テレビでは、広告収入の回復が課題ですが、2024年度から“コアターゲットの圧倒的支持を得る”ことを目指す新戦略を掲げ、大胆な番組改編を行っています。また、広告価値を最大限に高めるためデジタル技術も活用したCM販売戦略、アドリーチマックス戦略にも力を入れる方針です。
 TVerを中心としたデジタル広告、アニメ、IPビジネス、映画、イベントなどの事業は好調に推移しています。特にアニメは、金曜夜の全国枠で放送した『葬送のフリーレン』などが話題となり、大きな反響を呼びました。
 2023年には、多くの人に愛される作品を生み出してきたスタジオジブリが日本テレビグループに加わりました。宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』が米アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞するなど嬉しいニュースが相次いでいます。
 グループ会社では、展示会などを手掛けるムラヤマやスポーツクラブを営むティップネスが企業努力により黒字に転換しました。アンパンマンこどもミュージアムを展開するACMや日本テレビ音楽も好調です。Huluではオリジナルコンテンツが会員獲得に大きく貢献し、売上高が増加しました。
 日本テレビ放送網では、6月から新しい人事労務制度を導入しました。テレビ業界を取り巻く環境の激変に対応し、内からの改革で社内を活性化させる狙いです。6月の組織改正では、海外戦略センターを新設し、海外での事業展開を積極果敢に進めます。
 中期経営計画で掲げたスローガン「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ。」を実践し、「感動×信頼のNo.1企業」を目指します。

 今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月

日本テレビホールディングス株式会社
代表取締役取締役会議長
山口 寿一
代表取締役会長執行役員
杉山 美邦
代表取締役社長執行役員
石澤 顕