CONTENTS 目次

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第90期 報告書

自:2022年4月1日/至:2023年3月31日

株主の皆様へ

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2022年度は、新型コロナウイルスの影響が少しずつ落ち着き、世の中の経済活動がコロナ以前に戻りつつある1年間でした。その中で、グループの中核をなす日本テレビは、地上波放送において、最強のコンテンツとタイムテーブルによって視聴者とクライアントの双方からNo.1の支持を獲得し、2022年の年間個人視聴率は三冠、広告収入においても他の在京キー局を圧倒しました。スポットCM市場においては、関東エリアで約3割という高いシェアを維持しています。一方、地上波の広告市場全体の規模は、毎年少しずつ縮小しており、そこに対しても手を打っています。インターネットの動画広告市場は毎年拡大しており、TVerなどを中心に日本テレビのコンテンツを供給し、テレビ同様にCMを流すことによって、デジタル広告収入を継続的に伸ばしてきました。この6月、営業部門にアドリーチマックス部を新設し、ネット広告で用いられる配信・効果測定技術(アドテクノロジー)を地上波広告にも応用し、あらゆるプラットフォームに向けた広告リーチと広告収入の最大化を目指すアドリーチマックス戦略を推進します。

最強のコンテンツ制作においては、「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ。」という中期経営計画のスローガンに則り、地上波放送だけでなく、配信オリジナルドラマ、映画、舞台、ライブコンサート、IPコンテンツなど、様々な取り組みを行い、成功を収めています。昨年、日本テレビとイギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが共同で製作した舞台『となりのトトロ』が、今年4月、英国演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリビエ賞」を6部門で受賞しました。まさに映像コンテンツが舞台というリアルイベントになり、国境というボーダーを越えて成功した良い事例です。

今年8月28日に開局70年を迎える日本テレビは、戦略的な投資やM&Aによって、様々な特徴ある機能を有する会社が集まる企業グループに成長してきました。この春、新たにファッションECサイトのラベルヴィーを完全子会社化、今までの通販事業やマーチャンダイジングなどリテール事業をさらに強化します。健康事業におけるウェルネス経済圏の構築など、様々な領域で、生活者に信頼されるNo.1企業を目指します。

当社は、事業環境の変化への対応、収益基盤の多様化、成長領域への投資、災害報道への備え等と、内部留保とのバランスを図りながら、継続的で安定的な株主還元を行うことを基本方針としております。当期の配当につきましては、1株当たり、既に実施済みの中間配当10円に、期末配当27円を加え、合計37円と致します。株主の皆様には、今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年6月

TOPICS

開局70年 日本テレビ70年プロジェクト

日本テレビは2023年8月28日に開局70年を迎えます。70年プロジェクトでは、「ブランド戦略」「よりよい体験」「共創の仕組み」という3つのチームが、10年後の日テレを咲かせるための取り組みを行っています。

TEAM①「ブランド戦略」

開局70年の盛り上げ、日本テレビの存在意義と提供価値をふまえた「ブランド体系」の再確認、70年史の編さん、と3つの動きが進んでいます。開局70年を盛り上げるロゴには、右肩上がりにどこまでも伸びていく意思が込められています。キャッチコピーは「超える。超え続ける。」。あえて「超える」の文字を2度繰り返すことで強い思いを表現しています。ロゴの色は70歳の古希を表す紫で、夜明け前の空に現れる紫、“ライジングパープル”という意味も込めています。

開局70年ロゴ

TEAM②「よりよい体験」

事業としても社会に対しても持続的に提供可能なアイデアをグループ全社員から募集。応募総数1,694件のアイデアに、996名もの社員が関わり、続々と企画が実現しています。こどもの日に放送し、大人と子供がより良い未来の共創を目指す日テレ系「こどもday」は企画募集から生まれました。2023年度はさらに夢のある企画を発表する予定です。

日テレ系「こどもday」公式サイトはこちら

TEAM③「共創の仕組み」

「みんながワクワクする未来」を生み出すため、スタートしたのが「日テレ共創ラボ」。ビジネスパートナーとの共創を持続させ、未来につなげる仕組みです。

  • ○ 次世代のエンタメ体験を生み出す“エクスペリエンス・デザイン・ラボ”
  • ○ 近未来に実現したいリビングのアイデアを共創する“クリエイティブ・リビング・ラボ”
  • ○ メディア企業として社会的なインパクトを可視化する“ソーシャル・インパクト・ラボ”
  • ○ 子どもたちの未来のため新たな体験価値を生み出す“コドモ・ミライ・ラボ”

街ナカ、家ナカ、未来社会、未来世代という4つのテーマを設定して、企業や団体、学校などとの共創を促していきます。

「日テレ共創ラボ」公式サイトはこちら

サステナビリティ TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同

TCFD(=Task Force on Climate-related Financial Disclosures)はG20の要請を受けて設置されたタスクフォースで、気候変動が経営に及ぼす影響について企業に情報開示を推奨しています。日本テレビホールディングスはTCFDの提言に賛同を表明し、提言に沿って情報開示を行いました。世界の平均気温が今世紀末に1.5℃または4℃上昇するシナリオを想定し、それぞれの未来において、日本テレビにどのようなリスクや事業機会が生じる可能性があるのか分析しています。また、汐留・番町・生田3拠点のCO₂排出量の推移や温室効果ガス削減の取り組みもまとめています。

気候変動問題に社会の関心が高まる中、報道機関の役割は今後一層重要になります。一方で、当社の CO₂削減の取り組みが遅れていると判断されれば、視聴者やスポンサーから信頼を得ることはできません。TCFD提言への賛同表明を新たな一歩として、持続可能な未来のため、これまで以上に積極的に気候変動問題と向き合います。

気候変動への対応(TCFD開示)はこちら

ブルーカーボンプロジェクト始動

日本列島 ブルーカーボンプロジェクト

開局70年を機に、海の環境保全に関わる活動を推進するため「日本列島ブルーカーボンプロジェクト」をスタートさせました。「ブルーカーボン」とは、海藻などが生長するときにため込む二酸化炭素(CO₂)や炭素(C)のことで、近年世界的に注目されています。プロジェクトを推進するキャラクターとして、お天気キャラクター・そらジローのお友達「うみスケ」も誕生しました。サステナビリティポリシーで掲げた“地球環境への貢献”と“未来を豊かにする情報発信”を推進することを目標に、イベントへの参加などを通じて、海の環境保全に関する活動や放送に積極的に取り組みます。

「ブルーカーボンプロジェクト」公式サイトはこちら

サステナビリティ 個人の成長を促す人材戦略と健康経営の推進

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健康経営:ティップネスによる社内での体組成測定会

当社は「人的資本」を重要な価値創造の源泉と考えており、社員の新たなスキルの習得を促すため、Off-JT(Off-the-Job Training)の強化に取り組んでいます。2023年度からeラーニングの受講費用を補助する制度を新たに導入し、学校に通う社員の学費等を選抜制で補助する「修学サポート制度」も継続しています。

また、資格取得や留学などに伴う休職を可能にする「キャリアサポート休職制度」、起業・転職・ライフイベントなどで退職した元社員に再び活躍の機会を提供する「カムバック採用制度」を整備。優秀な社員が会社との関係性を保ちながら多様な経験を積めるよう努めています。

健康経営の推進にも全社的に取り組んでいます。22年度より社員をサポートする管理職「HRM」を各局に1名ずつ配置しました。健康保持・増進や職場環境の改善に向けて、直属の上司とは違う立場で社員1人1人と面談し、早期対応につなげる役割を担っています。

完全子会社化 ラベルヴィー(la belle vie)社の全株式を取得

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ファッションECサイト大手のラベルヴィー(la belle vie)株式会社の全株式を取得し、完全子会社化しました。ラベルヴィーが運営する2つのサイト「GLADD」「GILT」は、期間限定で特定ブランドのセールを行うフラッシュセール事業では国内最大級で、会員数はあわせて550万人以上、約1万ブランドを取り扱っています。

当社グループは「中期経営計画2022-2024」で、生活・健康関連事業などへの戦略的投資の方針を掲げ、“国民の生活を豊かにする”コンテンツ・サービスを幅広く提供する「総合コンテンツ企業」への進化を打ち出しています。ラベルヴィーが持つIT基盤・人材・知見を活用して物販事業のデジタル化を推進するほか、取り扱い商材・サービスの相互拡大などの協業を通じて、物販事業の強化を目指します。

番 組 年間視聴率 12年連続個人三冠王達成

日テレ2022年視聴率
(ビデオリサーチ調べ・関東地区個人視聴率)

2022年は「視聴エンゲージメントの強化」をテーマに制作・放送した様々なコンテンツに幅広い支持をいただき、年間で12年連続となる個人視聴率三冠と、10年連続となるコア三冠を獲得できました。また年度ベースでも個人は全日・ゴールデンでトップ、コアは11年連続の三冠となりました。

23年度4月期の番組改編では、テレビを取り巻く環境の変化、生活者動態や多彩なニーズに対応するため、平日の朝番組の放送時間を変更する「構造改革」を行いました。1時間拡大した新生「ZIP!」と新番組「DayDay.」により、ニッポンの朝を変えていきます。また、日本テレビ開局70年、バスケットボールとラグビーのWワールドカップを最大限に盛り上げ、テレビの新たな魅力を発信してまいります。

2023年度4月期改編番組

DayDay.

DayDay.

毎週月~木曜日 朝9:00~11:10 放送
毎週金曜日 朝9:00~10:25 放送

エンタメやトレンド情報、関心あるニュースや身近な話題まで、世の中の気になる情報を丸ごとお届け。スタジオで毎朝ワイワイ盛り上がり、即興アンケートやチャットで視聴者の皆さんの意見もリアルタイムでトークに反映します。スマホ片手におしゃべり感覚で見られる爽快・情報エンタメトークショーです!

「DayDay.」公式サイトはこちら

ZIP!

ZIP!

毎週月~金曜日 朝5:50~9:00 放送

3時間10分に拡大しリニューアル!「速く、正しく、安心して見られる」ニュースや日本全国の今知るべき情報をどこよりも早く放送します。さらに各企画も大幅にパワーアップ。「一緒にニッポンの朝を。つなごう、みんなのスマイルを。」をコンセプトにニッポンの朝を変えます!

「ZIP!」公式サイトはこちら

イベント リアルへの渇望 イベントに活気が戻る

『巌流島』と『ディズニー・アニメーション・ イマーシブ・エクスペリエンス』

2022年度は“コロナ規制”が徐々に解除されてイベントに足を運ぶファンが増え、会場に賑わいが戻ってきました。『鈴木敏夫とジブリ展』は日時指定の中で19万人が来場。横浜流星さん主演の舞台『巌流島』は全国40公演で6万5千席が完売しました。羽生結弦さんが被災地から希望を発信したアイスショー『notte stellata』は、会場・映画館・配信で8万人超にご覧いただきました。ロンドンで上演した舞台『となりのトトロ』は、英国最高峰のローレンス・オリビエ賞最多6冠を獲得し再演も決定。3月開幕の『ルーヴル美術館展』の来場者数は若年層中心に40万人を超えました。

23年度もディズニーの世界に没入する『ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス』、『金曜ロードショーとジブリ展』など、リアル回帰を後押しするビッグイベントが目白押しです。11月には開局70年記念の舞台『西遊記』が開幕します。最新技術で孫悟空たちが飛び回る新しいライブエンタメにご期待ください。

『巌流島』公式サイトはこちら

『ディズニー・アニメーション・ イマーシブ・エクスペリエンス』公式サイトはこちら

映画 『キングダム2 遥かなる大地へ』『かがみの孤城』大ヒット!

2022年度は夏公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』が興行収入51.6億円と前作に続く超大ヒットを記録し、邦画実写No.1となりました。年末公開の『かがみの孤城』は興行収入10.6億円の大ヒット、そして世界最大かつ最古のアニメ映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」のコンペティション部門に選出されました。23年度は、夏の超大作映画として『キングダム 運命の炎』(7/28公開)、冬はスタジオポノックの超大作アニメーション映画『屋根裏のラジャー』が登場します。その他、大人気ドラマの映画化となる『ゆとりですがなにか インターナショナル』、『劇場版 君と世界が終わる日に(仮)』など、多くの実写・アニメ作品をラインナップいたします。

『かがみの孤城』公式サイトはこちら

『キングダム 運命の炎』公式サイトはこちら

Hulu 話題のドラマ続々配信 TVOD事業大きな柱に

2022年度下期は特に1月期のドラマが空前のヒット。「ブラッシュアップライフ」は歴代トップクラスの会員獲得につながり、「リバーサルオーケストラ」と「大病院占拠」も会員増に貢献しました。また、Huluでしか見られない魅力的なオリジナルコンテンツとして、木村拓哉さん出演の「THE SWARM」、竹内涼真さん主演の「君と世界が終わる日にSeason4」などが大きな話題となりました。Huluストア事業はビジネスの柱に成長し、下期も「Bʼz」「NiziU」「BE:FIRST」「すとぷり」「乃木坂46」「櫻坂46」「日向坂46」「羽生結弦」「市川團十郎歌舞伎」「劇団四季 バケモノの子」など、幅広い配信を実現しました。

  • ブラッシュアップライフ
  • THE SWARM

海外ビジネス 番組販売が過去最高の売り上げ

2022年度は、海外出張の再開により現地での直接交渉から多くの商談が成立し、海外への番組販売は過去最高の売り上げを記録しました。世界トップクラスのフォーマット番組「¥マネーの虎」の現地版制作がさらに各国に広がったほか、Netflixで大ヒットした「はじめてのおつかい」は23年1月に第2弾が世界配信され、欧米を中心に現地版化の希望が競うように舞い込んでいます。また、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」のコーナーから生まれた「サイレント図書館」は、23年2月にフィンランドで放送された現地版が好評で、欧州を中心に再び注目を浴びています。さらに、海外パートナーとの新規ネットワーク開拓も強化し、23年度につながる新たな種まきも多数行うことができました。

スポーツ バスケットボール&ラグビー Wワールドカップ開幕!

8月からふたつの日本代表が日本列島を熱くします!日テレ系では8月25日に日本、フィリピン、インドネシアで開幕するFIBAバスケットボールワールドカップ2023を放送します。俳優の田中圭さん、日本バスケ界のレジェンド田臥勇太選手がキャスターとして出演。NBAで活躍する八村塁選手、渡邊雄太選手を中心に史上最強といわれる日本代表の活躍、そして世界の強豪が集結するバスケ世界No.1決定戦の模様をお伝えします。

続いて9月8日には、ラグビーワールドカップ2023がフランスで開幕。前回日本大会での準々決勝進出から4年進化を続ける日本代表が史上初のベスト4に挑みます。日テレ系では日本代表の予選プール3試合と準々決勝、決勝など19試合を生中継。日本代表が歴史を変える瞬間を、現地から上田晋也さん・櫻井翔さんらキャスター陣が、前回代表の福岡堅樹さん・田中史朗選手らとともにお届けします。あの熱狂を超えていきましょう!

バスケ&ラグビーのWワールドカップ。これほど日本を応援したい年はありません。

  • (右)ラグビーW杯日テレ系スペシャルMC 上田晋也さん
    (左)スペシャルサポーター 櫻井翔さん
  • (右)バスケットボールW杯日テレ系メインキャスター 田中圭さん
    (左)レジェンドキャスター 田臥勇太選手

野球中継 70周年に新たな挑戦!東京ドーム自由視点映像常設

日本テレビ開局翌日に始まったプロ野球中継は今年70周年を迎えました。ホームランカメラ、ブルペンカメラ、審判カメラなど、70年の歴史の中で新たな視聴体験を目指し常に挑戦を続けてきた日本テレビ。2023年シーズンは「ボリュメトリックビデオ(自由視点映像)」を東京ドームに常設しました。ボリュメトリックビデオは約100台のカメラで選手の動きを3Dデータに変換、華麗なプレーや迫力ある動きを360度のカメラワークで制作できる技術です。巨人戦は地上波/衛星波/配信などを通じて、昨シーズン5億人を超える方々に楽しんでいただきました。野球中継はこれからも進化を続け、より多くの方々に感動と興奮をお届けします。

報 道 岸田首相のウクライナ電撃訪問を独自取材

「岸田首相の姿が撮れました!」
ポーランドの取材クルーから連絡があったのは3月21日の朝でした。
岸田首相のウクライナ訪問の計画は極秘で進められていましたが、取材を続ける中で「外遊先のインドから向かう可能性が高い」と判断、現地の事情に精通したクルーを派遣し、ウクライナの首都キーウに向かう特別列車に乗り込む首相の姿を捉えました。報道するには首相の安全に十分留意する必要があり、「安全面での心配はない」という確証を得た上で、午前11時30分からの「ストレイトニュース」で報道しました。首相官邸の発表はその45分後でした。日本の外交史に残る重要な瞬間を独自の映像で伝えるとともに、電撃訪問の背景や意義を放送・デジタル配信の両面で報道しました。

  • ウクライナ行きの列車に乗り込む岸田首相
  • ゼレンスキー大統領の出迎えを受ける岸田首相

報 道 日テレNEWS 登録者数100万人突破

2020年の「報道局DX宣言」以来、「放送と配信は両輪」と位置づけ、インターネット上でのコンテンツ配信を強化しています。初年度は「放送されたコンテンツを余すところなく配信する」、翌21年度は「自社サイトリニューアル」と「外部配信先の拡大」に重点を置き、リーチ・売り上げともに成長の礎を築きました。22年度は「動画コンテンツの充実」として、YouTubeやTikTokなどのユーザーニーズに応える施策を実施。日テレNEWSのYouTubeアカウントは本格稼働から2年ほどで登録者数100万人を突破、TikTokも200万人を突破しました。23年度は、さらなるリーチと売り上げの拡大に向けて「NNNプラットフォーム(仮称)」を構築し、NNN系列30社が一丸となってニュース配信に取り組みます。また、配信オリジナルコンテンツの企画開発やデジタル出稿を先行させる取り組みにより、デジタルならではのニーズにも応えていきます。

  • YouTube「日テレNEWS」
  • オリジナルコンテンツ「#拉致を知る」

FINANCIAL REVIEW

営業の概況

2022年度連結決算について

増収減益
  • ○ 売上面は、円安・資源高の影響等により地上波テレビ広告収入は減少もムラヤマの連結子会社化等による増収が上回る
    デジタル広告、配信、イベント、IP等のコンテンツビジネスが伸長
  • ○ 利益面は、主に放送事業収支の減少により減益
  • ○ コロナ禍からの回復によりティップネスが大幅増収・赤字幅縮小 ACMは売上・利益ともに過去最高を記録し黒字化
  • ○ 日本テレビ放送網は、11年度連続「コアターゲット三冠」獲得 スポットシェア約3割は民放歴代1位タイ
  • コアターゲットは「男女13-49歳」を指すクライアントニーズが高いオリジナル指標

当社グループの連結売上高

  • ○ メディア・コンテンツ事業:3,849億7,600万円(+1.3%)
  • ○ 生活・健康関連事業:260億5,200万円(+12.3%)
  • ○ 不動産関連事業:105億7,100万円(+2.2%)
  • セグメント間の内部売上高又は振替高を含む

売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用

  • 3,673億8,500万円(+5.7%)
  • 営業利益:465億9,300万円(△20.6%)
  • 経常利益:517億7,500万円(△20.1%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:340億8,100万円(△28.1%)

連結財務諸表(要約)

連結貸借対照表

連結損益計算書

 

連結キャッシュ・フロー計算書

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TOPICS

新規事業 日テレアナウンサーがアパレル事業立ち上げ

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日本テレビの新規事業として、アパレル事業「Audire(アウディーレ)」を立ち上げました。商品企画やデザイン、プロモーションや展示会の企画運営、他社との商談まで、あらゆることにアナウンサーが直接関わる、他に例をみない事業です。

ブランドのコンセプトは「Wear the Voice.(心地良いわたしを纏う)」で、デザインは「凜としたフェミニン」を軸にしています。アナウンサーが丈の長さやフレアの幅を1つ1つチェックするなど、「Audire」の服には小さなこだわりがたくさん込められています。

公式サイトで販売していて、事業で得た利益の一部は、女性の活躍支援などの社会貢献活動に利用します。

「Audire(アウディーレ)」公式サイトはこちら

IPビジネス 知的財産(IP)コンテンツ 続々誕生

日本テレビからは2022年度も多くのIPコンテンツが生まれ、日本のエンターテインメント界を席巻しました。

BE:FIRSTの生みの親SKY-HIと日本テレビが手掛ける、番組&イベントプロジェクト「D.U.N.K.-DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」が始動。ダンス&ボーカルシーンに新たなカルチャーを作るべく立ちあげたプロジェクトで、3月に開催されたライブでは3日間で約4万人の観客が熱狂しました。

新進気鋭のロックバンド「女王蜂」のカリスマボーカル「アヴちゃん」による“スクール型”オーディション番組「0年0組」では、7人組「龍宮城」がデビュー。さらに、「音楽界のカリスマYOSHIKI×世界基準のスペシャリスト」がネクストスーパースターを発掘するプロジェクト「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」からは、新たなグループ「XY」が誕生し、世界に勝負を挑みます。

  • 写真
    D.U.N.K. - DANCE UNIVERSE NEVER KILLED -
  • 写真
    YOSHIKI & XY

AI業務支援 社内開発の「エイディ」経済産業大臣賞など5冠

AI業務支援システム「エイディ」が2022年11月に経済産業大臣賞(日本映画テレビ技術大賞)を受賞しました。「エイディ」はAIが映像をリアルタイムで解析し、業務の効率化や高度な番組表現を可能にするシステムです。社内で開発したシステムが、番組制作現場が抱える幅広い課題を解決した点が高く評価されています。最近では「エイディ」の社外への導入も進んでいます。

経済産業大臣賞の受賞により、「日本民間放送連盟賞 技術部門 最優秀」「日本映画テレビ技術協会 技術開発賞」「放送文化基金賞 個人・グループ部門 放送技術」「映像情報メディア学会 技術振興賞 進歩開発賞 現場運用部門」に続く、5つ目の受賞となりました。

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    AIがマスク着用/非着用を検知・モザイク処理
  • 写真
    「エイディ」が獲得した賞状・賞牌

COMPANY INFO

会社情報

会社の現況(2023年6月29日現在)

商号 日本テレビホールディングス株式会社
(2012年10月1日付 商号変更)
所在地 東京都港区東新橋一丁目6番1号
設立 1952年10月28日
主な事業内容 株式等の所有を通じて企業グループの統括・運営等を行う認定放送持株会社
資本金 186億円
発行可能株式総数 1,000,000,000株
発行済株式総数 263,822,080株

取締役・監査役(2023年6月29日現在)

代表取締役
取締役会議長
山口 寿一
代表取締役
会長執行役員
杉山 美邦
代表取締役
社長執行役員
石澤 顕
取締役 渡辺 恒雄
取締役 佐藤 謙
取締役 垣添 忠生
取締役 真砂 靖
取締役 勝 栄二郎
取締役 菰田 正信
常勤監査役 草間 嘉幸
監査役 北村 滋
監査役 村岡 彰敏
監査役 大橋 善光

株主メモ

事業年度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会 毎年6月
基準日 定時株主総会・期末配当:毎年3月31日
中間配当:毎年9月30日
株主名簿
管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
郵便物送付先
(電話照会先)
〒168‐0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
電話 0120-782-031(フリーダイヤル)
単元株式数 100株
株式に関する
お手続き
■住所変更、単元未満株式の買取等のお申し出先について
株主様が口座を開設されている証券会社等にお申し出ください。
なお、証券会社等に口座がないため「特別口座」に記録されている株主様は、「特別口座」の口座管理機関である三井住友信託銀行株式会社にお申し出ください。
■未払配当金の支払について
株主名簿管理人である三井住友信託銀行株式会社にお申し出ください。

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