株主の皆様へ
株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社グループの中核をなす日本テレビ放送網は、2023年8月28日に開局70年を迎えました。「超える。超え続ける。」をキャッチフレーズに、これまでの枠を打ち破り、2020年代にグループを飛躍的に発展させる為の挑戦を続けています。「感動×信頼のNo.1企業へ」を経営方針に掲げ、戦略的な投資やM&Aによる企業価値向上にも努めています。
この記念すべき年に、世界に誇るアニメコンテンツを数多く生み出してきたスタジオジブリがグループに加わったことは、大きな追い風です。アニメ戦略や海外戦略を加速する重要な要素になると期待しています。
主力の地上波放送では、2023年度上半期の個人・コア視聴率において、全日帯・ゴールデン帯・プライム帯の各時間帯でトップとなる三冠王を12年連続で獲得しました。2023年度は、バスケットボールやラグビーのワールドカップを中継し、新春には、第100回の記念大会となる「箱根駅伝」を放送します。
上半期は、世界経済が不透明な状況の中、広告収入が落ち込みましたが、『ルーヴル美術館展』の成功等によりイベントの収益は大幅に改善しました。また、映画『キングダム』3作目は、55億円を超える大ヒットとなりました。ドラマ「ブラッシュアップライフ」が海外でも数々の賞を受賞し、オーディションから発するIPビジネスや海外への番組販売も好調でした。グループ企業においては、ムラヤマが増収、アンマンパンこどもミュージアムのACMや日本テレビ音楽が大幅増益、スポーツジムを運営するティップネスは黒字化しました。Huluを展開するHJホールディングスは、Disney+とのセットプランを開始するなど攻めの取り組みを進めています。
サステナビリティへの対応では、司令塔となる「サステナビリティ推進委員会」が始動しました。11月には「人権方針」を策定したほか、従業員の身体を考えた食材を提供する「健康食堂」等を通して健康経営の推進にも取り組んでいます。
上半期は減益となりましたが、配当につきましては、継続的で安定的な配当方針を踏まえ、当期の中間配当は、前年同様1株10円と致します。また、日本テレビ開局70年の記念配当3円を期末の配当に加え、年間の配当予想を40円と致しました。
株主の皆様には、今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2023年11月