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第91期 報告書

自:2023年4月1日/至:2024年3月31日

株主の皆様へ

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

グループの中核をなす日本テレビ放送網は、2024年1月に開局70年の歩みをふまえ、「心と未来に、のこるもの。」という新たなコーポレートメッセージを発表しました。23年度には、広告主が最も重要視する「コアターゲット(13歳~49歳)視聴率」で12年連続の三冠を獲得しました。この結果、スポット広告市場においては、関東エリアで3割超という圧倒的なシェアを達成しています。地上波テレビでは、広告収入の回復が課題ですが、24年度から“コアターゲットの圧倒的支持を得る”ことを目指す新戦略を掲げ、大胆な番組改編を行っています。また、広告価値を最大限に高めるためデジタル技術も活用したCM販売戦略、アドリーチマックス戦略にも力を入れる方針です。

TVerを中心としたデジタル広告、アニメ、IPビジネス、映画、イベントなどの事業は好調に推移しています。特にアニメは、金曜夜の全国枠で放送した『葬送のフリーレン』などが話題となり、大きな反響を呼びました。

23年には、多くの人に愛される作品を生み出してきたスタジオジブリが日本テレビグループに加わりました。宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』が米アカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞するなど嬉しいニュースが相次いでいます。

グループ会社では、展示会などを手掛けるムラヤマやスポーツクラブを営むティップネスが企業努力により黒字に転換しました。アンパンマンこどもミュージアムを展開するACMや日本テレビ音楽も好調です。Huluではオリジナルコンテンツが会員獲得に大きく貢献し、売上高が増加しました。

日本テレビ放送網では、6月から新しい人事労務制度を導入しました。テレビ業界を取り巻く環境の激変に対応し、内からの改革で社内を活性化させる狙いです。6月の組織改正では、海外戦略センターを新設し、海外での事業展開を積極果敢に進めます。

中期経営計画で掲げたスローガン「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ。」を実践し、「感動×信頼のNo.1企業」を目指します。

株主還元策として、総還元性向30%を目標に掲げ、約70億円の自己株式取得を実施しました。さらに政策保有株の売却も進めています。

配当につきましては、日本テレビ開局70年の記念配当3円を期末の配当に加え、年間の配当を1株あたり40円といたします。

株主の皆様には、今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月

TOPICS

スタジオジブリ 米国アカデミー賞を受賞 国内外で高い評価

『君たちはどう生きるか』

ジブリパークの「ジブリの大倉庫」に展示中のオスカー像(24年8月までの予定)

2023年7月に国内で公開された宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』がロングラン上映されました。24年3月には日本アカデミー賞の最優秀アニメーション作品賞を受賞し、7月にはDVDなどの映像ソフトが発売予定です。

世界各国でも上映され、高い評価を得ています。24年1月には第81回ゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞を受賞。日本映画として初の快挙となりました。そして、24年3月には第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞。同賞は、『千と千尋の神隠し』に続く2度目の受賞となりました。世界各国でスタジオジブリ作品として過去最高の興行成績となるなど、引き続き世界中で注目を浴びています。

ジブリパークの新エリアがオープン

ジブリパークの新エリア「魔女の谷」のハウルの城
© Studio Ghibli

ジブリパークは愛知県・長久手市の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にある、スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設です。第2期として、23年11月には『もののけ姫』に登場する和風の里山的風景をイメージした「もののけの里」がオープン。続いて24年3月には『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』、『アーヤと魔女』といった、魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージした「魔女の谷」がオープンしました。連日多くのお客様にお越しいただいています。

イベントの世界展開

舞台『My Neighbour Totoro』のワンシーン
© Studio Ghibli Photo by Manuel Harlan © RSC with NTV

スタジオジブリのアニメーション映画『となりのトトロ』を、エグゼクティブ・プロデューサー久石譲氏のもと、日本テレビとロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが共同製作し、舞台化した『My Neighbour Totoro』。イギリス演劇界で最も権威のある「ローレンス・オリビエ賞」で最優秀作品賞など6冠に輝き、大好評のうちに幕を閉じましたが、25年3月よりロンドンのウェストエンドで無期限ロングラン上演されることが決定しました。日本企業が日本の作品で、ウェストエンドでロングラン上演するのは初めてとなります。

また、24年4月からは中国・上海において展覧会『スタジオジブリ物語』が開催され、好評を博しています。さらに、舞台『千と千尋の神隠し』も24年4月からロンドンで上演されるなど、国内のみならず積極的な世界展開を進めています。

スタジオジブリと日本テレビ

水卜麻美アナウンサーが総合司会を務める日本テレビ系朝の情報番組「ZIP!」(毎週月~金 朝5:50~9:00)において、スタジオジブリと定期的にコラボする企画「ZIP!のジブリ」が始動。ジブリパークの新エリア「魔女の谷」をオープン前日に「ZIP!」内で生中継したほか、全国各地で開催中、または開催予定のジブリの展覧会を紹介しました。

【ZIP!で紹介した24年開催の展覧会】
○ 金曜ロードショーとジブリ展:京都(~6月) 広島(7月~9月)
○ ジブリパークとジブリ展:新潟(~6月) 東京(6月~9月)
○ 鈴木敏夫とジブリ展:神奈川(~6月)

今後も日本テレビはスタジオジブリを支えていきます。

開局70年 日本テレビ 新コーポレートメッセージ発表

日本テレビは開局70年の歩みから、大切にする価値観と未来像を社内外の皆様と広く共有するべく、2024年1月、私たちの存在意義を表す「4VISIONS」と新たなコーポレートメッセージ「心と未来に、のこるもの。」を発表しました。

「4VISIONS」は、私たちが生み出すコンテンツ・サービスには具体的にどんな価値があり、どんな未来にたどり着けるのか、そのためにどんな挑戦をするのかを4つの文章で表現したものです。新コーポレートメッセージ「心と未来に、のこるもの。」は、「4VISIONS」を踏まえて、日テレらしさ(原点・DNA)ともいうべき本質的なモチベーションを表現するとともに、その先の「未来」に向けた挑戦を生活者の皆様とも共有する言葉です。

  • コーポレートメッセージ「心と未来に、のこるもの。」
  • 4VISIONS

心に残る、未来に残るもの作りはクリエーターの本質的なモチベーションです。日本テレビは何のためにコンテンツ・サービスを制作しているのかを改めて表現することで、生活者の皆様から共感を得ることに加え、日本テレビは皆様の役に立ち続ける存在でいたい、より良い未来に資する価値を生み出し続けたいとの決意も宣言しています。

一方で、今まで本当に「のこるもの」をつくることができていたか?という自問、行動にもつながる言葉となっており、放送するだけでなく、ひとつ上のレベルのもの作りへの意志が込められています。

サステナビリティ

新たなCO2削減目標を設定 脱炭素化の取り組み加速

当社の「サステナビリティ委員会」(委員長:石澤代表取締役社長執行役員)は2024年5月、CO2(二酸化炭素)の排出量について、「日本テレビ放送網のScope1(事業による直接排出)とScope2(電力・熱・蒸気の購入による間接排出)を2030年度までに2019年度比で50%削減する」という目標を設定しました。従来の目標「日本テレビ放送網の電力の再生可能エネルギー比率を2030年度までに100%にする」に加えて、新たな目標を掲げることで、脱炭素化への取り組みを加速させます。目標達成のため、省エネを一層推進し、再生可能エネルギーの調達、太陽光パネルの設置による自社内での発電などに力を入れていきます。

また、気候変動が経営に及ぼす影響をまとめた情報開示(TCFD)をアップデートしました。今回は開示対象を拡大し、日本テレビ、日テレ アックスオン、日テレ・テクニカル・リソーシズ、日本テレビアート、日テレイベンツ、日本テレビサービス、ティップネスの7社について、CO2排出量(23年度)を公開しました。

  • 第2回サステナビリティ委員会の様子
  • 委員長の石澤代表取締役社長執行役員

気候変動への対応(TCFD開示2023年度版)はこちら

若手社員が「社内留学」でスキルアップ 新・人事労務制度を導入

日本テレビは「人的資本」を価値創造の源泉として重視し、社員の成長と活躍につながる環境整備を続けています。その1つが2023年度に新設された、若手社員が短期間他部署で働くことができる「社内留学」制度です。他部署での経験を通じて、新たな知識・スキルを習得することを目的としており、初年度は若手社員9人が「留学」を経験しました。

また、24年6月に新しい人事労務制度を導入しました。これまで以上に社員が自律的にキャリアを描き、専門性を高め、高いモチベーションを持って、力を発揮できる環境を整えます。

健康経営では、23年10月~11月に「秋の健康増進期間」として「ウオーキングバトル」などを実施。24年1月~3月の「冬の健康増進企画」では、社内にトレーニング場所を常設し、インストラクターが個別指導などを行い、いずれも多くの社員が参加しました。

社内の食堂では毎月1回の「健康食事週間」を設け、月毎のテーマに応じたスペシャルメニューを提供。社員やスタッフなど多くの人でにぎわっています。

  • 健康食事週間の食堂
  • 社内のトレーニングスペース

LGBTQ+に関する取り組みを評価 テレビ局初の「ゴールド認定」

日本テレビは2023年11月、「PRIDE指標2023」において「ゴールド認定」を獲得しました。「PRIDE指標」とは、一般社団法人「work with Pride」が推進する、LGBTQ+などの性的マイノリティーに関する企業・団体の取り組みを評価する指標です。

当社では、経営層からのメッセージの発信、定期的な社員研修の実施、「同性パートナー制度」の導入、多様性を尊重するキャラクター「にじモ」を活用したイベントの実施、従業員有志から成るコミュニティの立ち上げなど、様々な取り組みを通じて、性的マイノリティーへの理解促進に努めてきました。こうした積み重ねが、テレビ局で初めてとなるゴールド認定につながりました。

今後も、誰もが自分らしく活躍できる職場づくり、社会づくりに取り組んで参ります。

  • 法務省が推進する「Myじんけん宣言」に賛同
  • LGBTQ+への理解を深めるブースをイベントに出展

初の多様性キャンペーン「Colorful Weekend」を展開

多様性をテーマにした新たなキャンペーンとして、日本テレビでは2024年2月下旬に「Colorful Weekend」を展開しました。このキャンペーンは、開局70年プロジェクトの社内募集に、性的マイノリティー当事者や障がいのあるメンバーなど多様な社員たちが企画・提案したもので、キャッチフレーズは「ちがうって、どきどきするね。」。“ひとりひとり違う私たちがお互いを知り、誰もが自分らしく生きられるヒントを届ける”という共通テーマに沿って、土曜夜と日曜昼に2つの特別番組「世界を変えた20人のアーティスト~曲に秘められたメッセージ~」「Colorfulライフラリー~人生ってみんな違ってスバラシイ~」を放送。さらに、レギュラー放送中の12の番組がキャンペーンに参加し、「楽しく多様性にふれることができる、カラフルな週末」を3日間にわたってお届けしました。

番 組 年度コア視聴率 12年連続"三冠"

日テレ2023年度視聴率
(ビデオリサーチ調べ・関東地区視聴率)

2023年度も生活者の皆様から幅広い支持をいただき、広告主が最も重要視する「コアターゲット(13歳~49歳)視聴率」で12年連続の三冠、「個人視聴率」でも全日・ゴールデンの二冠を獲得しました。

24年度から新たに“コアターゲットの圧倒的支持を得る”ことを目指す「コアMAX戦略」を掲げ、 4月期に近年では最大規模の番組改編を断行しました。土曜の夜8時台にゴールデンタイムで34年ぶりとなる本格的な音楽番組「with MUSIC」、その後の9時台と10時台にドラマを連続で編成することで、家族が集まる土曜夜に「音楽番組→ドラマ→ドラマ」という新しいテレビの楽しみ方を提案します。そのほかにも注目の新番組が目白押しです。​

2024年度4月期改編番組

世界頂グルメ

世界頂グルメ

毎週水曜 夜10:00〜

世界では今、どんな人が、どんな飯を、どんな想いで食べているのか?異国で愛される一番うまい地元メシ=世界頂(いただき)グルメを大捜索!食を入り口にその国を知り、食の力で世界とつながる番組です!

「世界頂グルメ」公式サイトはこちら

with MUSIC

with MUSIC

毎週土曜 夜7:56~

MC有働由美子とアーティストナビゲーター松下洸平が毎週豪華アーティストをお迎えします。アーティストのルーツに触れるトークから最新のヒット曲までぎゅっと詰まった豪華アーティストとの時間をお届けします。

「with MUSIC」公式サイトはこちら

月曜プラチナイト 毎週月曜 夜11:59~

大悟の芸人領収書

大悟の芸人領収書

笑いのためには金を惜しまない、令和に生きる昭和芸人・MC千鳥の大悟。そんな大悟が芸人たちの私生活の領収書やレシートをエピソードとともに査定。金額に見合う面白さと判断すれば、全額分をキャッシュバックしさらなる芸の肥やしに使ってもらおうという、芸人×領収書トークバラエティ。

「大悟の芸人領収書」公式サイトはこちら

 

THE パニックGP

大悟が選んだタイトルのショートコントを、制限時間30秒でひねり出す!芸人の底力が試される!!大パニックの即興ネタバトル!

「THE パニックGP」公式サイトはこちら

火曜プラチナイト 毎週火曜 夜11:59~

上田と女がDEEPに吠える夜

上田と女がDEEPに吠える夜

「上田と女が吠える夜」に新シリーズが誕生!今を生きる女性にがっつり刺さるテーマをDEEPにトーク!「令和の性教育事情」「人に言えない身体のコンプレックス」「男女間のお金問題」など社会で話題になっている題材を深掘りしていきます!

「上田と女がDEEPに吠える夜」公式サイトはこちら

ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」

ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」

深夜だからこそ描けるディープな人間模様や緊迫するサスペンス、大人の恋愛などをテーマにした「ドラマDEEP」が金曜深夜から火曜深夜にお引っ越し。4月期は、肝臓を奪われ夫にも裏切られた主人公の復讐劇です。

ドラマDEEP「肝臓を奪われた妻」公式サイトはこちら

オー!マイゴッド!

オー!マイゴッド!

毎週土曜 朝10:30~

街ゆく人々が崇拝するオーマイゴッド=「私だけの神様」を聞いたら・・・。ネット検索じゃ絶対にお目にかかれない神映像、神体験に次々と遭遇!これを見れば、アナタの人生を明るく楽しく変えてくれる「神様」が見つかる!!

「オー!マイゴッド!」公式サイトはこちら

報 道 元日から日本テレビ系ネットワークが総力を結集 命を守る報道を実践

日本テレビドローン班が撮影した珠洲市の被害

元日に能登半島を襲った震度6強の地震では、多くの報道局員が日本テレビ本社に緊急出社。NNNの系列各局からは日本テレビをはじめ取材班が続々と石川県に入りました。発生当日の夕方には他系列に先駆けて、被害が大きかった輪島市の上空からヘリコプターで生中継しました。全国の視聴者に向けて刻一刻と変化する被害の全容を伝える報道と、石川県内の被災した方々に向けてライフライン情報などを細やかに知らせる報道を両立させるため、日本テレビに総合指揮本部を設置。現地のテレビ金沢、そしてNNN系列各局とともにNNN取材団を設置して3か月にわたり取材を行いました。

テレビ金沢本社に集結したNNN取材団

被災地では、テレビを見られない被災者向けに日テレNEWS24の無料放送を実施したほか、デジタル対応スタッフをテレビ金沢に派遣し、被災者がスマホでもライフライン情報が見られるような仕組みを整え、充実させていきました。

一方で、系列局からの応援だけでも1日あたり最大で80人超となった取材団の安全管理に万全を期すため、日本テレビから現地に安全管理責任者を派遣してスタッフ全体の活動を把握し、余震等が続く中で1人のケガ人も出すことなく取材活動を継続しました。

また、日本テレビの報道番組からは「news every.」の藤井貴彦・鈴江奈々キャスター、「news zero」の有働由美子・櫻井翔キャスター、「真相報道バンキシャ!」の桝太一キャスターらが次々と被災地入りし、自らの言葉で現地の様子を伝えました。

  • 番組キャスターも次々と被災地入り

報 道 「news every.」「news zero」リニューアル

「news every.」は2010年の番組開始以来、平日夕方の報道番組として、誰からも愛され信頼されるevery.ブランドを築き上げてきました。それを受け継いでゆくWメインキャスターとして鈴江奈々と森圭介を起用し、さらに多様な視点で発信すべく、斎藤佑樹氏と桐谷美玲氏が仲間に加わりました。番組が目指す「ミンナが、生きやすく」なる世の中に向けて、新たな布陣で進みます。

また、2006年スタートの平日夜の報道番組「news zero」では、3代目メインキャスターとして藤井貴彦氏を起用しました。「夜の最新情報」「生の映像」を大事に、夜でも「LIVE」にこだわります。引き続き幅広い層に信頼されるファーストチョイスの報道番組となることを目指します。

news every.
news every. 新キャスター陣

「news every.」公式サイトはこちら

news zero
news zeroメインキャスター 藤井貴彦氏

「news zero」公式サイトはこちら

報 道 「見つかるのは、未来のきっかけ。」NNN統合ニュースサイト始動

2023年10月、NNN30社が一丸となって取り組む統合ニュースサイト「日テレNEWS NNN」がサービスを開始しました。各エリアで放送されたニュースのみならず、WEBオリジナル記事も公開しており、特に注目のニュースはエリアや放送の有無を問わず総合トップページに掲載されます。サービス開始から半年が経過した時点で、PVが20%強増加しており、今後も着実な成長が期待されます。

また、YouTubeの日テレNEWSチャンネルは登録者数220万人を突破しました。デジタル空間での動画ニュース需要に応えると同時に、ニュース配信事業の柱として成長しつつあります。中でも「NNNドキュメント」を短く再編集した「Nドキュポケット」シリーズは、特にYouTubeユーザーの支持を得ており、23年度のギャラクシー賞で「フロンティア賞」を受賞しました。

統合ニュースサイト「日テレNEWS NNN」はこちら

映 画 超人気シリーズ『キングダム』最新作 いよいよ公開!

  • キングダム 大将軍の帰還
    ©原泰久/集英社 ©2024映画「キングダム」製作委員会
  • 帰ってきた あぶない刑事
    ©2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

2023年は『キングダム 運命の炎』が興行収入56億円を記録し、シリーズ3作品連続で50億円を突破しました。そして、今夏7月12日に最新作『キングダム 大将軍の帰還』がいよいよ公開となります。

また、24年4月に公開された『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』は、興行収入140億円を突破し、23年公開の『黒鉄の魚影』(138.8億円)を超えてシリーズ最高記録を更新中です。観客動員数は1000万人を突破し、映画『コナン』シリーズの累計観客動員数が1億人を超えました。5月には累計興行収入98億円を超える人気シリーズの最新作『帰ってきた あぶない刑事』が公開となり、初週興行ランキング1位を獲得する大ヒットスタートを切ることができました。

24年下半期には、堤幸彦監督の最新作『夏目アラタの結婚』(9/6公開)、人気ドラマ「ブラッシュアップライフ」の水野格監督が自身で書き下ろしたオリジナル脚本映画『あの人が消えた』(9/20公開)、福田雄一監督の最新作『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(12/20公開)など、多彩なジャンルの作品をラインナップしています。

『キングダム 大将軍の帰還』公式サイトはこちら

『帰ってきた あぶない刑事』公式サイトはこちら

アニメ 大ヒット作品・話題の作品が次々登場

2023年度下期は、『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』を放送し、国内外で大きな反響がありました。放送中はSNSが盛り上がり、関連ワードが軒並みトレンド入り。放送後は各配信プラットフォームで多くの方に支持され、この2作品は常に上位にランクインしました。4月から開催の『葬送のフリーレン展』も多くの方にご来場いただくなど、放送が終了してもその熱は冷めません。

  • 転生したらスライムだった件
    ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
  • ザ・ファブル
    ©南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

この盛り上がりを引き継ぎ、4月からは金曜夜の全国放送のアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で、全世界シリーズ累計4,500万部&アニメ累計視聴数30億回突破、世界中で人気の「異世界転生」ジャンルを代表する大ヒット作『転生したらスライムだった件 第3期』を放送開始しました。また土曜には、累計発行部数2,400万部、日本テレビで実写映画化もされている人気作『ザ・ファブル』が登場。原作ファンからも大変注目されています。7月から始まる『多数欠』も加わり、24年度も話題性のある作品をお届けします。

『転生したらスライムだった件』公式サイトはこちら

『ザ・ファブル』公式サイトはこちら

Hulu ここでしか見られないドラマがヒット 有料会員数が大幅に増加

2023年度下期は、映像化不可能と言われた傑作ミステリー、原作・綾辻行人の「十角館の殺人」をドラマ化しました。すべてを覆す“あの1行”の衝撃をまさかの実写化。配信開始前からトレンド1位を獲得するなど、SNSでも話題沸騰となり、記録的大ヒットで23年度終盤の会員獲得を大きく後押ししました。また、Huluをけん引したオリジナルドラマ「君と世界が終わる日に」は劇場版と連動し、集大成&完結編となるシーズン5を配信。これまでのシーズンを含めて、会員獲得に大きく貢献しました。さらに、1月期土曜ドラマ「新空港占拠」の前日譚となるHuluオリジナルドラマも展開。前作「大病院占拠」とあわせて、大きな話題となりました。

また、23年7月開始の「Hulu」と「ディズニープラス」のセットプランは大好評で、新たなサービスとして会員数の増加につながっています。

  • 「十角館の殺人」
  • 「君と世界が終わる日に シーズン5」

IPビジネス 新たなIP(知的財産)が次々と 連動イベントも開催へ

「Apartment B」

2024年度も日本テレビから新たに多くのIPコンテンツが生まれます。

BE:FIRSTを生み出したオーディション番組「THE FIRST」に続く、BMSGとの新たな取り組みとして、まったく新しい音楽番組「Apartment B」が5月からスタート。SKY-HIが企画・プロデュースから参加しており、BE:FIRSTをはじめとするBMSGアーティストを中心に、ディープな音楽トークとココでしか見られないパフォーマンスで魅了します。大規模な連動イベントも開催予定。さらに、23年度に京セラドームで大成功をおさめたダンス&ボーカルの大型フェス「D.U.N.K.」の第3弾も開催が決定しています。

また、SKY-HIが人気ラッパー・ちゃんみなとタッグを組んだガールズグループオーディション「No No Girls」も進行中で、ここから生まれる新たな才能にも注目です。

「あべこべ男子の待つ部屋で」

そのほか、STARTO ENTERTAINMENTとの初めてのIP連携となる「あべこべ男子の待つ部屋で」が5月から放送を開始。この番組ではtimelesz佐藤勝利とSixTONES田中樹という正反対の性格の2人があの手この手を使ってゲストをおもてなし、トークで魅力を引き出します。番組連動イベントも開催予定です。

「超・乃木坂スター誕生!」

さらに、日向坂46との新IP「日向坂ミュージックパレード」が4月からスタートし、番組連動イベントを予定しているほか、大好評の乃木坂46との番組&LIVE連動の第4弾、FANTASTICSとの番組&舞台イベント連動も第4弾が始まるなど、盛りだくさんでお送りします。

イベント 舞台が活況 魅力的な展覧会も続々開幕

『モネ 睡蓮のとき』

2023年度下期は、様々な舞台が盛り上がりを見せました。

片岡愛之助さん主演の『西遊記』は日本テレビ開局70年記念の舞台として、大阪・福岡・名古屋・東京で7万人を超えるお客さまが来場。明石家さんまさんが聖徳太子を演じた『斑鳩の王子-戯史 聖徳太子伝-』は、満員の客席を笑いと涙で包み込みました。

『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』は1日平均4,800人、合計31万人を超える来場者数を記録。SNSでも多くの写真がアップされ、話題となりました。24年10月には『モネ 睡蓮のとき』が開催予定で、来場者はマルモッタン・モネ美術館の大画面の“睡蓮”に取り囲まれます。

『ジブリパークとジブリ展』
© Studio Ghibli © Kanyada

また、夏には『ジブリパークとジブリ展』がいよいよ東京へ。さらに、ブロードウェイ・ミュージカル『天使にラブ・ソングを・・・』がスケールアップして来日します。ご期待ください。

『モネ 睡蓮のとき』公式サイトはこちら

『ジブリパークとジブリ展』公式サイトはこちら

箱根駅伝 100回記念大会 特番やデジタル企画で盛り上げ

  • 過去37大会の全区間と予選会ほか400以上の動画を公開
  • 名物コーナー「今昔物語」を書籍化

1920年に産声を上げた「箱根駅伝」は、戦争による2度の中断を乗り越えて、大正・昭和・平成・令和と歴史をつなぎ、2024年新春に100回大会を迎えました。節目となる大会で出場枠が増え、予選会が全国の大学へ開放されたことを受けて、初めて予選会を全国ネットで生中継。年末には初のゴールデン特番「箱根駅伝100回記念 伝説のシーン表と裏」を放送して、機運を盛り上げました。また、日本テレビが生中継を開始した1987年以来37大会の全区間ダイジェストや全予選会ハイライトを番組HPで公開し、伝説のシーンを振り返るデジタル企画も実施。さらには、中継内の名物コーナー「今昔物語」の珠玉80選を書籍化して話題となりました。

青山学院大学が2年ぶり7度目の総合優勝

迎えた本大会では、大本命の駒澤大学を青山学院大学が往路3区で逆転、復路で突き放して総合優勝。激戦の模様を地上波とTVerで完全生中継し、地上波の個人視聴率(往路・復路平均)は歴代6位の16.6%、コアターゲット占拠率では復路が歴代1位の59.3%を記録しました。

プロ野球中継 新たなテクノロジーを活用した革新的な中継で新時代へ

野球中継開始から70年を迎えた2023年シーズンは、東京ドーム開催のプロ野球公式戦68試合で「ボリュメトリックビデオ(自由視点映像)」を用いた世界初の野球中継を実現。グラウンド内の選手目線映像など、今まで見られなかった映像を生成し、放送・配信しました。さらに、審判員にカメラを装着する「全審判カメラ」や臨場感あふれる「高精細シネカメラ」、AIシステム「エイディ」活用による投球軌道表示なども用いて、野球の魅力をお届けしました。1953年の日本テレビ開局翌日に2台のカメラで始まった野球中継は、新たなテクノロジーにより新しい視聴体験を届けるべく様々な挑戦を行い、23年には経済産業大臣賞など5つの賞を受賞しました。

巨人軍創設90周年となる24年シーズンは、阿部慎之助新監督が就任。新生ジャイアンツのV奪回に向けた戦いを地上波・BS・CS・配信などあらゆるルートを駆使してお届けします。記念すべき巨人軍90周年シーズンは、「自由視点映像」などに加え、バックスクリーン最上段に「球筋カメラ」を設置、4Kカメラを用いた「4Kフォーカススロー」も導入します。テレビや端末の前をプレミアムな“特等席”にするべく、野球中継のパイオニアとして24年も新しい挑戦に取り組んでいます。

CONSOLIDATED FINANCIAL STATEMENTS

営業の概況

2023年度連結決算について

増収営業減益
  • ○ スポットのシェアは圧倒的トップの3割超 テレビ広告は厳しい市況が続き、地上波テレビ広告収入が減少
  • ○ アニメ、海外番販、IPビジネス、映画など、日本テレビ放送網の事業収支は好調
  • ○ グループ会社はムラヤマ、ティップネス、ACM、日本テレビ音楽などが好調で健闘 広告収入の減少分を補い、増収に
  • ○ スタジオジブリの業績を第4四半期から取り込み
  • ○ ラベルヴィーの事業環境の悪化に伴い、減損処理を計上
  • ○ 持分法投資損益の改善、政策保有株の売却に伴う投資有価証券売却益の計上で当期利益は増益

当社グループの連結売上高

  • ○ メディア・コンテンツ事業:3,935億6,700万円(+2.2%)
  • ○ 生活・健康関連事業:264億5,600万円(+1.6%)
  • ○ 不動産関連事業:112億700万円(+6.0%)
  • セグメント間の内部売上高又は振替高を含む

売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用

  • 3,816億4,600万円(+3.9%)
  • 営業利益:418億7,700万円(△10.1%)
  • 経常利益:495億300万円(△4.4%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:346億6,000万円(+1.7%)

連結財務諸表(要約)

連結貸借対照表

単位:百万円

連結損益計算書

単位:百万円

 

単位:億円

連結キャッシュ・フロー計算書

単位:百万円 (△は減少)

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TOPICS

VR/XR コンテンツの企画・制作へ 新会社NeoRealXを設立

スマートフォンや高速通信環境の普及により、テレビ業界は本格的に動画配信に取り組むようになりました。市場にはVR(仮想環境での没入体験)・XR(現実をデジタルで拡張した体験)の新たなデバイスが数多く登場しており、テレビ業界にとってもVR/XRは非常に大きな可能性を秘めています。

  • “VR/XRゴーグル”で新しいエンタメ体験を提供

日本テレビは2023年11月、VRコンテンツのプラットフォームを運営するアルファコード(23年7月に出資)と共同で、VR/XRコンテンツの企画・制作を行う新会社NeoRealXを設立しました。日本テレビがこれまでエンターテインメントやスポーツの分野で蓄積してきたノウハウを活かしながら、新たな視聴体験を提供することを目指しています。NeoRealXでは、スポーツ・音楽・旅行・教育など幅広い分野で、VR/XRの体験型コンテンツの企画・制作を行うとともに、最新のヘッドマウントディスプレイに対応した革新的な体験を実現する研究開発にも取り組みます。

  • 大迫力のVR/XRコンテンツ
  • コンテンツ制作のための様々な技術開発も

海外ビジネス バラエティー企画力に世界が注目 英BBCスタジオとフォーマット開発

日本テレビのバラエティー企画力に対して国際的な注目度が高まっており、イギリスBBCスタジオとタッグを組み、バラエティー番組フォーマット「Koso Koso」を開発しました。日本が得意とする「タレント自らが体を張ってドッキリやイタズラを仕掛ける」企画力と、イギリスが得意とする「スパイ映画のような世界観、リアルな人間関係を描くリアリティーショー」を掛け合わせた内容です。このフォーマットをもとに、日本テレビは2023年7月パイロット番組を放送。10月に世界最大級のコンテンツ見本市MIPCOMで全世界向けに情報解禁したところ、単純に笑えて各国展開しやすいフォーマットだと評価を受け、最も注目されたタイトルの1つとなりました。

このほか、「¥マネーの虎」は世界中のビジネス・リアリティー番組の中で最も展開国数の多い番組フォーマットに成長。23年度にはついに現地版の制作・放送が50の国と地域に広がり、さらに新たな展開地域も決まるなど拡大を続けています。

COMPANY INFO

会社情報

会社の現況(2024年6月27日現在)

商号 日本テレビホールディングス株式会社
所在地 東京都港区東新橋一丁目6番1号
設立 1952年10月28日
主な事業内容 株式等の所有を通じて企業グループの統括・運営等を行う認定放送持株会社
資本金 186億円
発行可能株式総数 1,000,000,000株
発行済株式総数 263,822,080株

取締役・監査役(2024年6月27日現在)

代表取締役
取締役会議長
山口 寿一
代表取締役
会長執行役員
杉山 美邦
代表取締役
社長執行役員
石澤 顕
取締役
執行役員
福田 博之
取締役 渡辺 恒雄
取締役 佐藤 謙
取締役 垣添 忠生
取締役 真砂 靖
取締役 勝 栄二郎
取締役 菰田 正信
取締役 諏訪 貴子
常勤監査役 草間 嘉幸
監査役 北村 滋
監査役 村岡 彰敏
監査役 松田 陽三

株主メモ

事業年度 毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会 毎年6月
基準日 定時株主総会・期末配当:毎年3月31日 中間配当:毎年9月30日
株主名簿
管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 三井住友信託銀行株式会社
郵便物送付先
(電話照会先)
〒168‐0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
電話 0120-782-031(フリーダイヤル)
単元株式数 100株
株式に関する
お手続き
■住所変更、単元未満株式の買取等のお申し出先について
株主様が口座を開設されている証券会社等にお申し出ください。
なお、証券会社等に口座がないため「特別口座」に記録されている株主様は、「特別口座」の口座管理機関である三井住友信託銀行株式会社にお申し出ください。
■未払配当金の支払について
株主名簿管理人である三井住友信託銀行株式会社にお申し出ください。

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